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150種以上のユーカリ栽培がメイン。 eucalyptus_kによる植物の育成ブログです。

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続きまして第四十四回目は、
ユーカリプレゼントでは何故か大人気!
globulusに良く似た大型品種で
葉の香りがとってもジューシーなユーカリ・ニテンスです。

◎ユーカリ・ニテンス
【学名:Eucalyptus nitens】
【英名:Shining Gum / Silvertop】
lightbox記事198の画像1

lightbox記事198の画像2

以前、ユーカリプレゼントを行った際に、
貧弱な苗にも関わらず、大人気だったnitens

ジューシーな葉の香りやシャイニングという名称が、
とっても魅力的なnitensですが、
実際はglobulusに負けないくらいの超大型品種で、
70mオーバーの巨大で立派な樹木へと成長します。

また、冷涼多雨地域の植林にも使われている品種で、
成長が早く、良質な木材を産することでも知られています。

私もnitensを育てる上げるまでは、
どんなユーカリかと楽しみにしていましたが、
育ててみると、葉のサラッとした、
少しスマートなglobulusといった感じです。

nitensの茎はglobulusと同じく、
角の尖った四角(手裏剣型)をしており、
表面がザラザラしているところもglobulusにそっくりです。

lightbox記事198の画像3

また葉はびっくりするほどに大葉で、
家のベランダのように環境がイマイチでも、
とても大きく立派に育ってくれます。

lightbox記事198の画像4

もし、もっと良い環境で育てた場合、
びっくりするような大葉に育つことと思います。

一つ育てていて分かった
このnitensの際立った特徴があります。

それは、異様なまでに太陽が好きということです。

びっくりするような大木に育つnitensですが、
比較的明るくても、直射日光が全くあたらない場所で育てた場合、
全くその成長力を発揮できず、葉もとても小さく貧弱に育ちます。

ところが、一日のうち少しの時間でも
直射日光が当たる場所に移したところ、
一気にその成長力を発揮してくれました。

また、一方向からしか日光が当たらない場合、
すぐにそっちの方を向いて、少し癖が悪くなります。

一番上の写真を見ていただくとわかりますが、
葉が小さかったり大きかったりしていると思いますが、
これが栽培場所を途中で変更した結果です。

nitensを育てている方は、
とにかく直射日光に気をつけてください。

英名のシャイニングの由来ですが、
葉の白さとその樹皮が太陽に当たると
輝いて見えることから名づけられたそうです。

また学名のnitensもそのまま、
シャイニングの意味となっています。

少し個人的なエピソードですが、
家の息子の名前に輝という文字が入っているので、
Shining Gumの名前を持つこのnitens
誕生記念樹としてタネを播いたのが、
nitens育てるきっかけになっています。

Silvertopという名称も
このnitensの大きな特徴を表しています。

葉先の新芽が、白銀色の
まるで大きな蘭の蕾のように育ってきます。

lightbox記事198の画像5

lightbox記事198の画像6

lightbox記事198の画像7

この特徴的な新芽から
Silvertopという名前が付けられたそうです。
実際に見てみるとなかなかの迫力です。

nitensは現地オーストラリアでは
冷涼地の高山に生息しています。

そのため、大阪などの暖地よりも、
もっと涼しい長野県や東北地方などに
より合った品種と言えるでしょう。

大阪の真夏でも枯れたりすることはありませんが、
あまり暑い日の日中は少し葉がヘタることがあります。
暑すぎるのはあまり得意ではないようです。

nitensの管理方法としては、
先程書いたように直射日光に当てることと、
とにかく爆発的な水食いなので、
水切れに十分に注意することが大切です。

実はnitensの生息する地域は
オーストラリアではとても珍しく、
日本の多くの地域よりも雨量が多くなっています。

そのため、過湿に対する耐性も吸水量も
日本の在来の植物と同等か、それ以上になっています。

恐らく、一般のご家庭で育てる場合は
春以降の季節からは一日一回以上の水遣りが
必須になってくると思います。

下手に育てると、旅行にいけなくなります(笑)

あまりにも水切れが早い場合には、
「ユーカリは乾燥が好き」というのを一旦忘れて、
用土の保水性を大幅にあげるか、
夏場はあまり成長しないので、
敢えて半日陰で管理した方が良いかもしれません。

家でも5月の今の季節で、
朝方、用土の表面が少し湿っている程度で放置すると、
良く晴れた日であれば、昼過ぎにはもう水切れしています。

直射日光の当たらない環境で貧弱に育てると
うどんこ病などの病害の影響を受けることもありますが、
直射日光を十分に受けた丈夫な葉は、病害を寄せ付けません。

虫害については未知数ですが、
精油に殺菌作用のある成分があまり含まれていないので、
少し虫害を受ける可能性はあります。

とにかくnitensは、環境さえ合えば、
とても育てやすいユーカリであることは間違いありません。

ただし、超大型品種なので、
間違っても日本では露地植えは避けた方が無難です。

高山生息種なので、耐寒性ももちろんぴか一です!
-14℃程度までは全く問題ありません。

冬にはgoniocalyxなどのように
比較的強く紅葉します。

また、冬に過湿でユーカリを枯らせてしまった人にも安心!
冷涼湿潤を好む品種なので、冬季の過湿にもとても強いです。

このnitensの最も大きな魅力はその香りです!

精油成分に花や果実の芳香成分を多量に含んでいるため、
とても甘く、ジューシーな香りがします。
例えるならフルーツガムの香りという感じでしょうか。

このユーカリの香りはとても素晴らしいもので、
シネオールやミント様のハーバルな香りはほとんどしません。

海外の文件では、レモンユーカリに準えて、
フルーツユーカリジューシーユーカリ
などと書いている人もいます。

また、精油含有量も比較的多いため、
香りの強さもなかなかのものです。

見た目や性質はとてもガテン系のユーカリですが、
それとは対照的にジューシーで官能的な香りを楽しめます。

私も今後はなるべく太陽を当てて丈夫に育て、
お茶やアロマ、お酒などに利用していきたいと考えています。

lightbox記事198の画像8

この魅力たっぷりのnitensですが、
一つだけ厄介なことがあります。

それは日本ではまず見かけることはないほどに
とてもマイナーなユーカリであるということです。

恐らく、今育てているのは、
植林に携わっている企業や研究機関か、
私と私がユーカリプレゼントをした方だけ
といっても過言ではないでしょう。

また、とても超大型品種のユーカリは
どうしても小さな鉢植えで育てるには限界があります。

そういった意味では、
日本の狭いスペースでのガーデニングには
あまり向いていないと言えるかもしれません。

それでもこのnitensを育ててみたい方には
タネの販売元をご紹介します。

発芽しないタネが多数出回っているので、
下手に購入しない方が無難です!

発芽には少し癖がありますが、
育苗難易度はとても簡単な方です。

すこし男前、でも、
とってもジューシーな香りがするnitens

ぜひともその素晴らしい香りを
一度は香っていただきたいなと思っています。

------------------------------
<栽培難易度:B>
香良さ:★★★★★
香強さ:★★★★
成長力:★★★★★

要水分:★★★★★
耐過湿:★★★★★
耐水切:☆
耐日陰:★★
耐移植:★★★★
耐寒性:★★★★★
耐暑性:★★
耐病虫:★★★★
------------------------------
※A簡単~E難しい

# by eucalyptus_k | 2012-05-18 14:26 | ユーカリ紹介

先年から悩まされてきた
葉のクロロシス様(色素不足)の症状についてです。

この症状が発生すると、
葉が白くなり、葉脈があばら骨のように
緑に透けて見えてしまいます。

またもちろん、色素不足で生えてきた葉は貧弱で、
すぐに菌類などの影響を受けて、
角班を作ったり、酷いうどんこ病にかかり、
最終的には汚く枯れてしまいます。

一度この症状になった場合、
今日までは特に有効な対策がありませんでした。

また、この症状は発生する品種が決まっており

Eucalyptus macrocarpa ssp. elachantha
Eucalyptus pachyloma
Eucalyptus pleurocarpa
Eucalyptus extrica
Eucalyptus viminalis ssp. cygnetensys
Eucalyptus cordata

などの品種が主となっています。

特に一番上の二品種については
全ての株に酷い症状が発生するという有様でした。

基本の窒素、リン酸、カリ補給などを試し、
牡蠣殻石灰によるカルシウム補給、
苦土石灰によるマグネシウム補給を行いましたが
特に改善は見られませんでした。

そして、この度、Osakano Jieさんよりご提案を頂いた、
アミノール化学の微量要素8
という微量要素(主に鉄分系)の補給を行ってみました。

lightbox記事197の画像9

説明書きにあるように、
錠剤を水に溶かし、上澄みを葉面散布してから、
残りを土壌に潅水してみました。

すると!三日後にはその成果が現れました!

以下はmacrocarpa ssp. elachanthaの結果です。

クロロシスに悩まされていた葉でしたが

lightbox記事197の画像1

三日後には症状のない
丈夫な詰まった葉が生えてきました。

lightbox記事197の画像2

その他の株です。

lightbox記事197の画像3

 ↓

lightbox記事197の画像4


lightbox記事197の画像5

 ↓

lightbox記事197の画像6

写真では本当にわかりにくいのですが、
葉脈だけが残った症状が完璧に消えています。

lightbox記事197の画像7

新芽がやたら白いのは品種の特性と新芽だからです。
症状が発生しているときには
新芽の状態でもくっきりと葉脈が浮き出ていました。

ちょっと軽く症状の出ていたcordata
新芽に改善が見られています。

lightbox記事197の画像8

鉄分が不足しているなんて、
少し人間みたいだなあと思いました。

あまり、日本では話題にならない微量要素ですが、
鉄分が多く含まれるオーストラリアの土壌で
生息する植物には、重要な要素なのでしょう。

海外の植物の面白くも難しい一面を見ることができました。
何ごとも経験と学習ですね!{#炎}

# by eucalyptus_k | 2012-05-14 14:09 | ユーカリ(栽培知識)

今日はユーカリ以外の植物のお話です。

良く、オージープランツ全般に興味がありますか?
と聞かれますが、私は基本はユーカリ一本です。

ところが、日照不足のベランダでは、
なかなか花が咲かずに、花っ気がないので、
花の咲きそうな植物をいくつか育てています。

私は一番好きな色がなので、
Umeroom 園芸科のUmeさんがblogで紹介されていた
Eremophila nivea(エレモフィラ・ニベア)を育てています。

lightbox記事196の画像1

そして、ついに春になって、
蕾が膨らみ始めました。

lightbox記事196の画像2

lightbox記事196の画像3

このnivea、結構大きくなるようですが、
ユーカリに比べると、成長も全然控えめです。

また、難易度的にも、
ユーカリに比べるとかなり簡単です!

ホームセンターなどで、
気軽に手に入れることができるのも良いですね。

ただ、雨に当てていると、
白銀の幹にカビが生えて黒くなったりするようです。
雨のかからない我が家には、最適の植物です。

早く花が咲かないか楽しみです{#音符}

lightbox記事196の画像4

# by eucalyptus_k | 2012-05-07 14:07 | その他の植物

前回のスリット鉢の効果に関する記事に続いて、
その効果を実際にお写真でご紹介したいと思います。

その中で同時に植え替えの仕方についても
簡単にご紹介していきます。

今回はこの5号のスリットポットに植わった
pleurocarpaを6号にサイズアップする作業です。

lightbox記事195の画像1

まず、5号と6号の鉢の高さの差分だけ
6号鉢の底面に土を入れて準備します。

lightbox記事195の画像2

鉢を横に倒して、
鉢の側面をパンパン手で叩いて鉢から出します。
この時に絶対に幹を引っ張って出そうとしないこと!
叩きながら自然に出てくるのを待ちます。

鉢底石だけほぐしていますが、
出てきてすぐの状態です。

lightbox記事195の画像3

私の配合用土は粒状すぎて、
スリットから土がこぼれるため、
敢えて鉢底石を引いていますが、
通常は鉢底石なしでやった方が
スリットポットの効果が高くなるようです。

それでは根の状態を見てみましょう。

lightbox記事195の画像4

lightbox記事195の画像5

lightbox記事195の画像6

サークリング現象は全くありません。

根鉢はカチカチで中心部は全くほぐすこともできません。
鉢の外側よりも、内側に根が集まっており、
余分に伸びた貧弱な根は全く見られません。

また、根が中心部に詰まっているため、
支柱もそのまま一切触らずに植え替えができています。

lightbox記事195の画像7

lightbox記事195の画像8

根の生育状況はとても良いことがわかります。
通常の鉢では先端にこのような
太い根が生じることは経験上考えられません。

ひとしきり観察して、形を整えたら、
用意していた鉢にスポッと入れてしまいます。

lightbox記事195の画像9

lightbox記事195の画像10

根鉢の表面部を見ると
中心に根が集まっているのが
わかっていただけるかと思います。

そして、隙間に土を詰めていきます。
この際に棒でつついたり、
指で強く押してはいけません。

lightbox記事195の画像11

鉢から出すときと同じように
強く鉢の側面を叩くと、土が勝手に落ちて
隙間に詰まっていってくれます。

この時に、株が傾かない様に注意して叩いてください。
とにかく、鉢を叩いて、土を足しての繰り返しで、
土をしっかりと隙間に詰めていきます。

最後に、水をたっぷりやって、
微塵を洗い流し、用土を安定させます。

lightbox記事195の画像12

ここで用土の詰めが甘いと
穴が開くので、もう一度土を追加してください。

植物に水を与えるというよりは、
土を洗い流すというイメージで
少し長い時間、水をたっぷりかけまくります。

スリット鉢の場合は、底からも水をかけて
微塵を良く洗い流してください。

これで植え替え作業は完了です。

撮影をなしにすれば、大体水を流す前までで
1分以内には完了している感じです。

暑くなる時期には、ただちに行うことが
根のダメージを軽減することに繋がります。


スリット鉢の効果、
ご理解いただけましたでしょうか?

少なくとも、一般のご家庭でのユーカリの栽培には
とても向いている鉢だと思っています。

困ったことは、あまりホームセンターなどで見かけないことです。
家の近所のホームセンターでは一時良く見かけましたが、
業者さんらしき人が、買い占めまくっていて、
入荷後即日で販売終了したりしていました(苦笑)

そして、最近はほとんど見かけることはなくなりました。。。

私の場合は数十鉢以上必要になりますので、
ネットでまとめて購入してしまいます。

数鉢程度であれば、
親愛なるこあら師匠の農場で、ユーカリ購入時に
いくつか販売していただけるかもしれませんね。

# by eucalyptus_k | 2012-05-03 10:13 | ユーカリ(栽培知識)

今年から新たにタネ播きする品種と、
昨年晩秋にタネ播きして、
今年が成長メインの品種をご紹介したいと思います。

●Eucalyptus grossa
葉に光沢のある、caesiaに良く似た感じのユーカリです。
1.5m程度の超低木品種で、黄色い花が特長のユーカリです。
既に成長がスタートしていますが、
西オーストラリアのユーカリにしては、中々の水食いです。

●Eucalyptus aggregata
細葉ミント系の湿地帯出身のユーカリです。
成長はとても激しそうなイメージですが、
今のところまだスタートダッシュは始まっていません。
たしかに、湿地帯出身で過湿には強そうです!

●Eucalyptus eugenioides
光沢のある、クスノキのような葉が特長のユーカリです。
過湿や寒さにも弱く、中々デリケートなユーカリです。
昨年秋にはうまくいかなかったので、今春に再トライです。

●Eucalyptus oleosa
超細葉の精油量豊富なoilから名前の付いたユーカリです。
南オーストラリア出身で異様に過湿に弱く、
思っていたよりも難易度が高く、デリケートなユーカリです。

●Eucalyptus macrandra
発芽は上々なのですが、中々うまくいきません。
River Yateというので水が好きそうなのですが、
意外に過湿に弱く、イマイチ掴めないユーカリです。
眩しい程に明るい黄色の花が特長です。

●Eucalyptus salmonophloia
昨年から密かに養ってきましたが、
今年に来て、ようやっと少し成長が進み始めました。
過湿嫌いの典型的な西AZのユーカリです。

●Eucalyptus campaspe
白銀細葉というとても珍しいタイプのユーカリです。
西AZのユーカリの中では比較的育てやすい方です。
とても楽しみなユーカリの一つです。

●Eucalyptus vesiculosa
platypusの花の赤い矮性種です。
とても苦手なタイプのユーカリなのですが、
先年にたくさんタネを播いたので、何とか数は揃いそうです。
水は好きなくせに、変にデリケートなユーカリです。


次は新たにタネを播いたユーカリです。

●Eucalyptus youngiana
真っ赤な大きな花が魅力のユーカリです。
砂漠地帯出身のはずですが、既に水切れが出るほどに
水が好きで、成長力も旺盛です。
比較的、相性が良く、スタートから順調です。

●Eucalyptus dolichorhyncha
forresutianaの変種です。
この手のユーカリは発芽~初期はうまくいくのですが、
大きく育てていく過程でうどんこ病に弱いので注意が必要です。

●Eucalyptus calycogona
ピンクのとても美しい花が魅力の短細葉ユーカリです。
思っていたよりも相性が良く、比較的順調です。
これも思っていたよりも水が好きなようです。

●Eucalyptus gracilis
白銀短細葉の珍しいタイプのユーカリです。
今のところ発芽時点で少しつまずいているので
再度タネを播いて、他に追い付きたいと思います。

●Eucalyptus nutans
vesiculosaに似た、赤い花が自慢の超低木品種です。
西AZながら湿地帯出身のようなので、
今の時点では、比較的育てやすいなと感じています。


さて今年は、いくつうまくいくでしょうか?
無事生き残って、ユーカリ紹介への道を突き進んで欲しいものです。

今年も余った苗については、
ユーカリプレゼントを行おうかと考えています。

ただし、、、
どんどんマニアックな品種ばかりになっていきますが。。。

# by eucalyptus_k | 2012-05-01 11:37 | ユーカリ(栽培実績)
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